VビームⅡ 赤み・肌荒れ

赤あざで悩んでいる方。レーザーで治療してみませんか?治療方法、期間、治療費をご説明します。

生まれつき皮膚にみられる赤いあざ。悩んでいる方も多いのではないでしょうか。実は赤あざはレーザーで治療できるんです。赤あざで悩んでいる方に赤あざの種類、治療方法、治療期間、治療費などについて詳しくお話させていただきます。

「赤あざ」の正体

皮膚や皮膚の下の血管が増えていたり、血管が拡張することで出来る赤いあざのことを「赤あざ」と呼びます。赤あざは医学用語では「血管腫」と呼び、

  1. 単純性血管腫(ポートワイン母斑)
  2. いちご状血管腫
  3. 海綿状血管腫
  4. 毛細血管拡張症

があります。

1.単純性血管腫

単純性血管腫は生まれつき見られます。皮膚の浅いところの毛細血管が太く広がって血液が溜まってしまい赤く見えます。年齢とともに色が濃くなったり皮膚の表面より若干盛り上がってくることがあります。

額の中央部に見られる赤あざは「正中母斑(サーモンパッチ)」と呼ばれ、通常2歳くらいには消えてしまうと言われていますが、ときに赤みが残る場合があります。

うなじにできる赤あざは「ウンナ母斑」と呼ばれ、コウノトリのくちばしの痕。などと表現されることもあります。こちらも2,3歳くらいに薄らぐこともあるのですが、消えない場合もあります。

髪の毛に隠れて見えないので積極的な治療を行わない場合も多いのですが、女性の場合、将来、髪の毛をアップしたときに見えることを懸念して治療を希望する保護者の方もいらっしゃいます。

単純性血管腫

2.いちご状血管腫

いちご状血管腫は名前の通り、いちごのような見た目の血管腫です。生後より現れて1歳くらいまで急激に大きく盛り上がる血管の腫瘍で、5歳〜8歳くらいには自然に小さくなることが多いため治療せず様子を見ておくことも出来ますが、時に皮膚の盛り上がりや赤みが残ることもあります。以前は治療を行わず様子をみる血管腫とされていましたが、最近は比較的積極的にレーザー治療を行うことが多いようです。

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3.海綿状血管腫

海綿状血管腫は生まれつきの毛細血管や静脈の奇形が原因の腫瘍です。触ると柔らかく、表面は少し青っぽく見えます。自然に治ることはありません。体のどの部分にも出来る可能性があります。

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4.毛細血管拡張症

毛細血管拡張症は、皮膚の浅いところ(表皮の下)の毛細血管がよく見ると赤い糸のように見える状態です。頬や鼻の際によく見られ、頬がリンゴのように赤くなる状態の原因としてこの毛細血管拡張症が知られています。紫外線の影響や体の中からの影響によるものもあります。

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毛細血管拡張症の接写

赤あざのレーザー治療

赤あざは痛みなども無いため治療をせず様子を見ることも可能ですが、主にみかけの問題が大きい場合、積極的に行っています。コンプレックスの原因になるような部位にできている場合は可及的速やかに治療を開始することをお勧めします。

治療の方法は赤あざ専用の色素レーザー(ダイレーザー)を用います。

<当院で治療中の患者さんの経過写真>
この方はVビーム(途中からはVビームIIを導入したのでVビームII)による治療をしています。

治療は皮膚の表面から血管内のヘモグロビンという赤い色素に吸収される波長のレーザー光を照射し、異常に増えた血管のみを破壊します。このレーザー光は590ナノメートル前後のレーザーを用います。照射されたレーザー光が血管内のヘモグロビンに吸収される時に熱が発生し、その熱により血管の内側から血管の壁(血管壁)を変性・破壊することが出来ます。

血管は「赤い液体が流れるホースのような状態」と想像してみてください。これがレーザーで破壊されると、ホースの一部が敗れ、血液が周りに漏れ出します。これは皮膚の外側から見ると紫斑(内出血)という形として見られます。その後、破壊された血管の中で出血を止めようと血が固まり、さらなる出血は止まるため、紫斑(内出血)が広がり続けることはありません。破壊された血管は、自然に吸収され消えていきます。

ただし、1回の治療で破壊出来るのはすべての血管ではありません。ですから、数回の治療が必要となります。

治療スケジュール

  • 1回目のレーザー照射
  • 紫斑(内出血)が2周間程度かけて吸収される。
  • 時に、レーザー照射部が若干茶色っぽく見えるようになる(炎症後色素沈着)
    ※レーザー照射の際の熱刺激により、反応性の黒ずみができることを炎症後色素沈着といいます。特に黄色人種に見られやすい反応です。皮膚の代謝で徐々に茶色くなった皮膚は排泄され、もとの色にもどりますが、もどるまでの時間は個人差、体の部位による差があります。平均的に2,3ヶ月程度を要します。
  • レーザー照射による炎症後の色素沈着が落ち着いた頃に2回目のレーザー照射を行います。
  • 治療を行うごとに赤あざの色は薄らいでいきます。

治療の際の注意

赤あざを早く治したい。という思いが強いあまり、治療を急ぐ方がいらっしゃるのですが、治療後の炎症後色素沈着が残るうちに2回目、3回目のレーザー治療を行うと、炎症後色素沈着の色が邪魔をして治療効果が出にくくなるばかりか、不要に皮膚表面のダメージが強まる可能性があります。あざのレーザー治療はとにかく焦らないことが肝心です。一番よい状態まで待って治療をくりかえすことが必要になるため、あざが消えるまで数年を要する場合もあります。

お勧めの治療開始時期

皮膚の厚みが薄い幼児期、小児期から治療を始めることが良い結果につながる。と言われています。

ただ、治療対象がお子さんの場合、レーザー治療の痛みの問題、治療時に安静に出来ない問題などがあり、全身麻酔を用いる必要性が出てくることもあります。レーザー治療に加え、全身麻酔のメリット・デメリットについても、担当医ときちんと相談し決断すべきであることは言うまでもありません。

治療の費用

単純性血管腫、いちご状血管腫、海綿状血管腫、毛細血管拡張症は保険適応で治療が可能です。

色素レーザー照射療法 2,170点(21,700円)

※照射面積が10cm2を超えた場合は、10 cm2またはその端数を増すごとに2,170点に500点が加算されます。ただし、8,500点の加算が限度となります。

それに加え3歳未満の乳幼児がレーザー治療を行った場合、2,200点を所定の点数に加算します。通常、3ヶ月以上間隔をあけながら治療を行っていきます。

例>2歳のお子さんの血管腫が6cm☓6cm(36 cm2)の大きさの場合2,170点(10cm2)+500点(10cm2)+500点(10cm2)+500点(6cm2)+2,200点=5,870点

5,870点の3割負担は1,761点となり、17,610円をレーザー処置料として医療機関に支払うことになります。(3割負担の場合)
さらに、この費用に初診または再診料、薬剤費が追加され最終費用となります。

初診料・再診料については 美容ソムリエ 医療費について を御覧ください

まとめ

  • 赤あざはレーザー治療を行うことで完全またはほぼ見えない程度までなくすことが出来ます。
  • なるべく早いうちから治療することが推奨されますが、その際は治療に伴う麻酔の方法について主治医とよく相談しましょう。
  • 赤あざのレーザー治療に焦りは禁物。数回繰り返す必要がありますが、皮膚表面に色素沈着がある場合は、それが落ち着くまでゆっくり待ちましょう。

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著者について

秋葉原スキンクリニック院長 堀内 祐紀

秋葉原スキンクリニック院長 堀内 祐紀

東京女子医科大学出身。東京女子医科大学病院、都内美容皮膚科クリニック勤務を経て、2007年4月に秋葉原スキンクリニックを開院。
(所属学会)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本脱毛医学会理事
日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会・日本レーザー医学会・日本肥満学会・日本抗加齢医学会・日本香粧品学会 所属
Allergan Medical Institute Jpan Trainer
Aケア協会アドバイザー