シミ・ソバカス 光老化

今年は暑くなる前から!春から始めたい紫外線対策

3月もなかばに入り、気温が上昇して過ごしやすい時期になってきました。
しかしこの時期になってそろそろ気になってくるのが「紫外線」です。

「紫外線対策は暑くなってから」
なんて方はいませんか?

紫外線対策は今から始めても早いことはありません。
4月にはすでに9月並みの紫外線量が降り注いでいるのです。

そこで今回は
・そもそもどうして紫外線対策が必要なのか?
・紫外線対策をしないとどうなるの?
・日焼け止めを塗る以外に何が必要なのか?

など、素朴な疑問にお答えしようと思います。

これから迎えるお花見やゴールデンウィークのレジャーシーズンも、しっかり紫外線対策をする必要があるのでぜひ参考にしてみてください。

そもそも「紫外線対策」ってどうして必要なの?

portrait of a girl on a windy day


地球に降り注ぐ太陽の光には「可視光」「紫外線」「赤外線」の3つの種類があります。
このうちの紫外線が皮膚に届くと、紫外線による刺激からDNA情報を守ろうと、皮膚は細胞内にメラニン物質を発生させて細胞の核の上に集めます。
このメラニン物質がちょうど帽子のような役割を果たし、私たちの細胞内のDNAは守られるのですが、それが過剰になると日焼けや光線過敏症を起こしたり、さらには皮膚がんなどの脅威的な皮膚疾患を引き起こします。
また紫外線が引き起こすシミやシワといった皮膚の老化(光老化)も、特に女性にとっては好ましくない影響です。

よく「日光に当たるとビタミンDが合成されるので日光浴は必要だ」と言われていますが、体内のビタミンD合成のために必要な日光量は1日あたり15分で足ります。
つまり15分以上を超えて紫外線に当たるのは、私たちの体にとっては悪影響の方が大きくなってしまうのです。

紫外線を浴びすぎることでの悪影響とは?

このように、紫外線は過度に浴びることで悪い影響が引き起こされます。
紫外線はUV-A波とUV-B波に分けられますが、UV-Bの方が波長が短く、傷害性が強くなります。
近年、よくオゾン層が破壊されているということが話題になっていますが、オゾン層が破壊されるとUV-Bが地表に届きやすくなり、皮膚に深刻な影響を与えます。
オゾン層破壊の影響が大きいオーストラリアの白色人種において、皮膚がんが増加しつつあるという話は有名ですが、これはUV-Bによる影響です。

UV-Bにより皮膚がんが増加するメカニズムですが、次の通りです。
細胞ひとつひとつの中に存在する「核」には遺伝子であるDNAが存在しますが、細胞に紫外線が当たるとDNAに「傷」ができてしまいます。
この傷があるとDNAの複製がうまく行われず、その結果遺伝子情報に異常が生じてしまい、それががん遺伝子やがん抑制遺伝子の中で起こると細胞の増殖に異常をきたしてがん細胞が発生するのです。

皮膚がんだけではない、紫外線による悪影響

紫外線による悪影響は皮膚がんだけではありません。
UV-Aが引き起こす光線過敏症も見逃せません。
例えば光線過敏型薬疹、光接触皮膚炎といった外因性光アレルギーをはじめ、日光蕁麻疹、慢性光線性皮膚炎、色素性乾皮症などは光線過敏症の一つです。

また、この美容ソムリエでも何度かお伝えしてきましたが女性はもちろん男性も気になる「お肌の老化」の実に8割の原因が「光老化」だと言われています。
光老化とは、シミ、シワ、たるみなど主に紫外線が影響しているお肌の老化サインです。

「シミ」とは専門的には日光黒子と呼び、紫外線を浴び続けることにより皮膚の表面(表皮)部分の角化細胞や色素細胞に異常が残り、メラニンが多く作られることで形成されます。
さらに紫外線による影響により表皮の下にある「真皮」の部分にある皮膚の弾力性を担う弾性繊維が壊され、皮膚の弾力性が失われることで「シワ」ができたり「たるみ」が生じるというメカニズムです。

加齢によって起こる自然老化は防ぐことが難しいですが、紫外線による光老化はその影響をできるだけ避けることができるものなので、うまく避けてお肌を若々しく保ちたいものです。

紫外線対策の具体的なアイテム

では具体的に、どのようにして紫外線対策をするといいのでしょうか?
紫外線対策に必要なアイテムはあるのでしょうか?

帽子のつばの長さは7cm以上がおすすめ

帽子は行動しやすく老若男女問わず使えるアイテムで、紫外線対策としても非常に有効です。
キャップタイプよりもつばが全周ある方が効果が高く、またつばの長さは7cm以上が顔への紫外線カット効果が高くおすすめです。
熱中症予防にも有効なので、特に暑い日などはぜひ取り入れたいですね。

UVカット素材の衣服

最近ではファストファッションの服でもよく取り入れられていて安価に購入できるUVカット素材の衣服があります。
色は紫外線を吸収しにくい白か薄い色が有効です。
羽織れるタイプの物を1枚持ち歩いていると便利ですね。

日傘は数年で買い換えて!

特に女性の間で多く使われているのが日傘でしょう。
最近は赤外線カットの機能を持つものもあり、日傘をさしていると体感温度が変わるのがわかるほどです。
しかし何年も同じ日傘を使い続けるのは、実はNGなのです。
購入当初のUVカット効果を何年も維持し続ける訳ではありません。
さらに、急な夕立で仕方なく日傘を使ったりしていませんか?
それもUVカット効果を減少させる行動です。
できれば1〜2年、長くても3年使ったものは買い換えましょう。

サングラスは色が薄くて大きいものを

紫外線はお肌だけでなく目にとってもよくはありません。
最近の研究調査では目から入る紫外線の影響で、皮膚にシミなどのダメージが出現することがわかっています(目肌焼け)。
サングラスを使えば目を保護するだけでなく目の周りのシミができやすい箇所の紫外線対策にもなります。
サングラスは濃い色の物もありますが、あまり濃い色を使うと目の「虹彩」が光を集めようとして瞳孔が開きます。そうするとより紫外線が多く目に入ってしまうことになるので気をつけましょう。
最近では無色の伊達眼鏡でUVカット機能のついたレンズもありますので、ファッションとして取り入れても楽しめますね。

そしてやっぱり必要なのが日焼け止め

様々な方法を取り入れて紫外線対策をしても、紫外線は散乱しやすいという特徴があり、お肌の露出部の正面や横方向からも届いてしまうものです。
それらもカットするにはやはり日焼け止めが必要です。

日焼け止めを使う適正量は以前この美容ソムリエにて堀内院長がお伝えしていますが、顔全体で500円玉程度です。

たまに街中や電車の中などで日焼け止めを塗っている人を見ると「あーそれ、全然足りないよ!」って言いたくなるようなことがあります。
チョンチョンとリキッドファンデーションのような感覚でちょこっとだけ手に出して塗るのでは全然足りないのです。

日焼け止めのベタベタ感が苦手、という人もいますがベタベタしない、さらりとしたテクスチャーのものも探すと結構あるんですよ。
当院でも美白効果のあるものから赤ちゃんでも使えるものまで、様々なタイプの日焼け止めを扱っていますので、ぜひご相談ください。

体の中からも紫外線対策を


当院でも人気の「飲む日焼け止め」こと「ソルプロプリュスホワイト」というサプリメントがありますが、紫外線を浴びる時期にはこういったサプリメントを上手に利用するほか、やはり毎日の食事からも必要な栄養素を摂って欲しいものです。

・ビタミン類

ビタミンCは紫外線によって生成されたメラニン色素が皮膚に沈着するのを防ぎ、またコラーゲンの造成を促進する作用によりシワやたるみを防止する効果があります。
ビタミンAは紫外線の刺激により発生する活性酸素を抑えてくれます。できるだけ植物性ではなく動物性のビタミンAを摂るとより効果的です。
またビタミンEも活性酸素による酸化からお肌を守ってくれます。

・ミネラル

亜鉛には新陳代謝を高めてメラニンの沈着を防ぎ、紫外線を浴びることで生まれる活性酸素を除去する酵素を活性化させる働きがあります。

まとめ

紫外線対策の重要性はご理解いただけたでしょうか?
お肌をできるだけ若々しく健やかに保つために、様々な工夫を凝らしてしっかりガードしてください。

これからの季節は行楽やスポーツが楽しい時期でもあります。
正しい知識を持って防げば紫外線も怖くありませんので、しっかり対策をして十分に楽しみたいですね。

著者について

秋葉原スキンクリニック 医師 明石 玲

秋葉原スキンクリニック 医師 明石 玲

秋葉原スキンクリニック 副院長
東京女子医科大学出身
東京女子医大病院皮膚科にて9年勤務。
その後、秋葉原スキンクリニックに勤務

医学博士
(所属学会)日本皮膚科学会専門医、日本美容皮膚科学会所属

院長堀内より
常に患者様の立場に立ち、その方の最善の治療について考え、患者様と二人三脚で治療を行う、非常に信頼度の高いDr.です。
患者様の中には、まっすぐで熱い心を持った明石Dr.の熱烈ファンが多数!