ムダ毛・脱毛 レーザー脱毛

レーザー脱毛の種類と治療方法

ムダ毛処理からの解放!チクチク肌にさようなら

 急なプールの誘い。デートで彼の腕に自分の腕が触れてチクチクするのが怖くて近づけない。お風呂での変な体勢のシェービング。お試しでノースリーブを着たものの試着室から出られない。下着に納まらずはみ出たアンダーヘア。半袖の季節は電車のつり革は断固掴みません。眉間を剃らないと眉毛一直線。などなど窮屈で不便な思いをしていませんか?

 ムダ毛さえなければ「不意な」「突発的な」トラブルを回避でき、開放感でいっぱい。ムダ毛に費やす時間とさようならして、いつでもどこでも、どんっ!!と構える余裕が生まれます。

 今回はレーザー脱毛とその治療方法についてお話しさせていただきたいと思います。

毛の一生を知ろう

 毛は1本1本に生え変わるサイクルがあります。

 「生まれる」(新しく毛が生える)→「育つ」(毛が伸びる)→「老いる」(毛が自然に抜ける)→しばらく休む→再び「生まれる」(毛が生える)

 このサイクルを繰り返しています。この毛の一生を「毛周期」と呼びます。

 まるで輪廻転生のようです・・・。

 私たちの体の表面に見えている毛は、実際に存在している毛の1/3ほどの量であると言われています(髪の毛を除く)。要するに、2/3は皮膚の中に潜んでいて、毛周期に応じて次から次に生えてくるシステムになっています。

毛周期

毛周期とレーザー脱毛の関係とは?

 実は毛周期は体の部位によって、短いサイクルの部位と長いサイクルの部位があるのをご存知ですか?

 レーザー脱毛は毛周期に合わせて脱毛すると効率よく脱毛が進むと言われていて、毛周期が短い部位は早めに治療を繰り返すことが可能なので治療期間も短く済み、逆に長い部位は期間が長くなる可能性があります。ただし、実際は毛周期が長い部位であっても、Vラインなどはさほど治療期間が長くならない場合もあります。

 ただし、私の考えは、あまり細かく成長期や休止期のことを気にするよりも、毛が目立ってくるタイミングで繰り返し照射するのも一つの方法だと思っています(だいたい平均2〜3ヶ月おき)。

例>脇の下:成長期3〜5ヶ月、休止期3〜5ヶ月
  腕:成長期3〜4ヶ月、休止期3〜4ヶ月
  膝下:成長期4〜5ヶ月、休止期4〜5ヶ月
  Vライン(ビキニライン):成長期1〜2年、休止期1〜1.5年

 また、最近では蓄熱式脱毛という新しい機器が登場してきたことで、この毛周期とは無関係にレーザー脱毛が行えるようにもなりました。蓄熱式脱毛については後述します。

レーザー脱毛で用いる機器たち

 様々なメーカーからたくさんの機器が出されています。脱毛の機器はレーザーの波長によって大きく3つに分けられ、それぞれ特徴があります。
 脱毛の機器はレーザーの種類によって大きく3つに分けられています。
 この3種類のレーザーはそれぞれ特徴があります。
 数種の機器を併用し、より幅広い肌質や毛質に対応する細やかなレーザー脱毛を行っているクリニックも増えてきました。

A アレキサンドライトレーザー

 波長755nm
 代表的な機器 Gentle Lase、Gentle Lase Pro、エリートなど

B ダイオードレーザー

 波長800nm
 代表的な機器 ライトシェアデュエット、LEDA、ソプラノ、ソプラノICE、メディオスターNeXTなど

C ヤグレーザー

 波長 1056nm
 代表的な機器 Gentle Yag 、Gentle Yag pro、エリートなど

 これらのレーザー脱毛機のどの種類が優れているかどうか。と、よく患者様に質問されるのですが、こればかりは一言ではなかなか断言することはできません。各メーカーが様々な工夫を凝らし、効率良く、なるべく痛みとトラブルを抑えながら治療できるよう、日々開発努力をしています。波長だけでなく、レーザーの出ている時間(パルス幅といいます)や出力(J:ジュール)などが脱毛効果を左右するので、アレキサンドライトが良い。とかダイオードが良い。と断言することはこの場では避けたいと思います。

 レーザー脱毛をする際に大切なことは、肌の色、毛の太さ、部位、肌質、体質などを考慮し、何より安全第一で、効率よくレーザー脱毛を行うことのできる施設、医師を見つけることだと私は考えています。

 また、万が一のトラブルに対して素早く対応できる施設であることも必須条件の一つです。

蓄熱式脱毛とは

 蓄熱式脱毛(SH式脱毛)は、今までの脱毛機器とは異なったアプローチで脱毛をする方法です。

 イメージとしては、今までのレーザー脱毛は強火でシチューを温める感じ。蓄熱式脱毛は弱火でシチューを温める感じ。なんとなく伝わるでしょうか・・・。
 
 この方法は、発毛には毛根の中間あたりにある「バルジ」という部位からの司令が必要である。という発見を元に開発されました。「バルジ」が司令塔なら、そこをやっつけてしまえば良いではないか!ということです。

 「バルジ」は毛を激しく焼くほどの熱を加えずに、もう少し低い温度で機能を止めることができると言われています。ただし、ある程度の時間熱が伝わらないと、しっかり「バルジ」の処理はできません。ですので、ゆっくり温めて、熱を蓄える(蓄熱式)方法で毛の周りを温めてバルジを壊すことで、「毛を生やしなさい」という司令を止め、次の毛周期をストップさせます。

 メリットは毛周期を気にせず脱毛ができること。それは「バルジ」に熱が伝わりさえすれば、その後に生えようとする毛を抑えられるからです。また、弱い出力でじんわり温めるため、痛みが少なく赤くなりにくいこと。濃いヒゲの男性にはうってつけです。また、産毛にも効果が期待できます。白毛にも効果があると言われていますが、完全に毛根部まで真っ白な毛に関しては、脱毛効果が劣る可能性は否めません。

 デメリットは、従来の機器のように強い力で毛を焼いてしまうものと比べて、ツルッとした感じがないことです。そのため、当院では挙式やイベント前の方には、レーザー脱毛直後に毛が焼けてなくなり、ツルッとした感じを得られるライトシェアデュエットやGentleLasePro1を用いることが多いです。

効果のでやすい毛とは?

 あまり太くなく色の黒い毛が生えている色白肌の方は効果が出やすいと思います。茶色っぽい毛の方が日焼けをしていると脱毛がスムーズに進まないことが多いです。レーザーの光は黒いものに集まる性質があるため皮膚と毛のコントラストがしっかりあると効果がでやすいのです。

 そのため、レーザー脱毛中は日焼けをしないように注意が必要です。また、蓄熱式脱毛機以外の機種を用いる際は、毛の脱色はしないほうが良いでしょう。  そして、毛抜き処理をしてしまった場合は、皮膚の中で休んでいる毛が生えてくるまで、1ヶ月~1ヶ月半ほど待ってから治療をすることをお勧めします。ただし、蓄熱式脱毛機を使用する際は照射が可能な場合もありますので、治療している病院に相談してみてください。

アトピー性皮膚炎や敏感肌の人もできる?

 アトピー性皮膚炎や敏感肌の人はムダ毛の自己処理によって皮膚を傷めてしまい、元々の湿疹が悪化する可能性があります。それにより皮膚が黒ずむなど、キレイにしようとして行った作業がかえって裏目に出てしまいます。そのため、当院ではアトピー性皮膚炎や敏感肌の人にも積極的にレーザー脱毛をおすすめしています。

 ただし、レーザーで皮膚に熱を加えると、一時的に痒みを感じる人もいますので、施術後は炎症を抑える軟膏を塗布するなどのアフターケアを行っています。症状が強いときはレーザー脱毛をお休みすることもありますが、しっかりとした対策をとれば湿疹が完治していなくても照射ができます。


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著者について

秋葉原スキンクリニック院長 堀内 祐紀

秋葉原スキンクリニック院長 堀内 祐紀

東京女子医科大学出身。東京女子医科大学病院、都内美容皮膚科クリニック勤務を経て、2007年4月に秋葉原スキンクリニックを開院。
(所属学会)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本脱毛医学会理事
日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会・日本レーザー医学会・日本肥満学会・日本抗加齢医学会・日本香粧品学会 所属
Allergan Medical Institute Jpan Trainer
Aケア協会アドバイザー